今日は12月30日、やっと大掃除が終わり、松飾りという簡易型の門松と注連縄(しめなわ)を用意しました
松飾りは男松(オス)と女松(メス)で1対になっており、葉が短くて細い女松を玄関の右側に飾ります・・・通常、祭壇などでは右が上座とされており、日本では女性に神を見ていたのかもしれません
とにかく、女松は向かって右です
今年も無事に過ごさせて頂いたことに感謝して、新しい年の歳神(としがみ)様に降りてきていただけるように飾り付けをします
因みに、このような飾りは都会のスーパーでは調達しにくいので、いつも、大阪府泉佐野市にある「泉州こーたり~な」に買いに行きます (お野菜も安くて新鮮です)
Infomation
泉州こーたり~な
大阪府泉佐野市松風台 3-1
072-458-8770
http://www.startpage.jp/kotarina/
2階の仕事場も大掃除をして、カウンターの上に鏡餅を備えて、歳神(としがみ)様に対する感謝の気持ちをあらわします
ここで、私の仕事場を少しご説明いたします
まずは、2階仕事場です・・・年末のお仕事を終えてから、隣の和室から洋室に引越しをしました
家具の移動は簡単だったのですが、照明器具の移動が大変でした
部屋の奥の黒っぽいのカウンターには、お仕事の資料(書籍、キモノの雛型、衿の型紙、その他の見本)や和裁組合の資料が入っており、カウンターの上には検針器が置いてあります
お仕事の資料の中には、このような60年代の冊子などもあります
こんなのが、意外と参考になったりすることがあります
この大きな板は「場板」もしくは「裁ち板」と言い、この板の上で反物を裁断したり、縫っ
たり、アイロンで仕上げをしたりします
大きさは、長さ 5尺2寸(約2メートル)×幅 2尺(76センチ)×厚み 1寸5分(約6センチ)です・・・大人が乗ってもビクともしません
因みに、この場板の幅を2尺(76センチ)にした理由は、袴の襞(ひだ)を畳む時に、袴の端が場板からはみ出ることなく、全体が置けるようにするためです。(写真のは少しだけ、はみ出ています)
男仕立ての場合、【写真上】のように袴の裾を足で押さえて、襞(ひだ)を畳みます
場板と座る所は上から見ると、このようになっています
アイロンのコードは、天井から吊っている伸縮式のリーラーコンセントと繋がっています
写真の右上に写っているのは、道具箱と糸箱で並べて設置しています
道具箱の上には、色鉛筆、霧吹き用のエアブラシ+コンプッレッサー・・・糸箱の上には、お仕事の友=ラジオが置いてあります
道具箱と糸箱の中身は、こんな物が入っています。
これら以外にも色々な道具があります・・・ちょっとした、シミ抜きに使う道具も入って
います
アイロンのコードは意外と邪魔になるので、このように天井から電源を取って、取り回しを良くしています・・・2系統の電源が取れて、長さは伸縮するので、とても便利です
1階の事務をする所です
此処で、お客様からのお問合せメールのやり取りをしたり、商品発送手続き、ホームページの編集等を行っています
【すがすがしいお正月を】
お正月を迎える儀式や作法は、こだわり始めればいろいろあります。
しかし、すべてを堅苦しく、正式な方法で実行する必要はありません・・・大切なのは、形より心です。
とはいっても、松飾りなどの伝統的なおこないを継承することで、日本古来の考え方を知り、すがすがしい新年を迎えることができれば、それは幸せなことです。
新年の皆さまのご多幸をお祈りいたします。
振袖/お仕立て 広島県 M.I様
お正月の珍客