着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
東京友禅の巨匠「大羊居」の訪問着のお仕立てと柄足しを承りました
「少し古い着物なのですが、解き洗いと傷んでいる部分の補修をしてお仕立てをして欲しいのですがお願いできるでしょうか」というご相談がございました
何かしらの思い入れがお有りのようでしたので、直接お逢いして、ご依頼内容を詳しく聞かせていただくことになりました
何かしらの思い入れがお有りのようでしたので、直接お逢いして、ご依頼内容を詳しく聞かせていただくことになりました
お客様のお考えは・・・「亡くなった母が大事に着ていた訪問着で、私も母がこの着物を着ていたのと同年代になったので、私サイズにして着てみたい」でした
さっそく、解き洗いをしましてお仕立て作業に取り掛かったところ、写真下のように脇の柄・袖付けの柄が無いことが分かりました
(現在の反物は布端まで絵柄を描いていますが、昔の反物にはこのような描き方が時々、見受けられます)
結果、脇と袖付けの絵柄を「柄足し」することになりました
金箔加工も、着物の場所によって「焼き箔」、「振り金」、「べた金」などが見受けられます
柄足しは、染めは元より、金箔での柄足しも行いました
補修作業に時間を要したため、お客様のご依頼からお納めさせていただくまでに約半年近くを用しましたが、お客様にとって大切な訪問着がよみがえりました<
男物大島袷衣/女物長羽織にお仕立て 大阪府 K.N様
引き振袖/お仕立て 滋賀県 M.F様