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お仕立て・お直し事例 キモノの仕事に携わる職人たちが集まって作ったサイト
「着物お仕立て&お直し.com」でのお仕事の、ほんの一部をご紹介させていただきます

打掛、引き振袖 お仕立て

引き振袖/お仕立て 滋賀県 M.F様

2015年02月26日

着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます

昨年9月に納品いたしました引き振袖をご着用されたお写真をお送りくださいました
とても、有り難いです・・・お客様に感謝です
ご結婚式当日のお二人のお幸せそうな笑顔を拝見しますと、私自身もとても幸せな気持ちになります

振袖を引き振袖に仕立て替える時、お客様からよく言われるのが「身丈を長くして、裾に綿を入れただけではないのでしょうか」という質問です

イラストをご覧ください・・・引き振袖は、単に身丈が長くなったモノではありません
基本的に身長+20cmくらいとされています(あまり短いと引き摺りが少なくなり、見栄えに影響いたします)

このような引き振袖の場合、当店では表地が縫い上がった時点で一度羽織っていただき、引き具合や衿先の位置などを確認してから本作業に入ります
※ 当店では、大阪を中心に京阪神一円を出張エリアとして、ご希望によりお客様宅にご訪問しております

今回のお仕立て替えでは、以前の八掛が痛んでおりましたので、新しく別染めをいたしました
別染めするにあたり、生地の地模様を上前衽(おくみ)の柄の朱色に合わせて、紗綾形(サヤガタ)の白生地にしました
また、比翼と八掛の地模様を、同じ紗綾形(サヤガタ)にして、振袖と比翼の一体感を出しました

今回の太吹きは、お客様のご注文により、振袖も比翼も1寸=4cmの太さにして、比翼を表側に出しました
裾の吹きの太さや、比翼を振袖の外側に出されるかは、お客様のお好みによります

写真映りのせいか、別染めの八掛の色が紅っぽくなっております

実際には写真上のように柿色(鮮やかな朱赤)です

仕立て上がった引き振袖は畳衣装箱に入れてみますと、かなりのボリュームになります
フツーのたとう紙には入りませんので、打掛や引き振袖専用の衣装箱に入れてお納めいたします

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