• Facebook
  • Instagram

SCROLL

お仕立て・お直し事例 キモノの仕事に携わる職人たちが集まって作ったサイト
「着物お仕立て&お直し.com」でのお仕事の、ほんの一部をご紹介させていただきます

振袖 全体直し

振袖/裄直し+長襦袢比翼袖+襦袢シャツ「ふぁんじゅ」 大阪府 N.N様

2021年01月02日

着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます

この時期になりますとお母様が成人式でお召しになられた振袖をお嬢様サイズへの仕立て替えのご注文をよくいただきます

あるお客様から「振袖があるのですが、娘がかなりの高身長ゆえ、裄が短すぎて困っています・・・何とかお直しで出せないものかと思っているのですが、全くわかりません」というご相談がございました
ご事情をよくお聞きしまして、振袖と長襦袢を見せていただいたところ・・・化繊長襦袢の布巾がせまく、裄を長くできない状態にありました
そこで・・・ある提案をさせていただきました

まず、長襦袢のお袖は留袖のような比翼仕立てにいたしました・・・腕を通せばいいだけの形にしました
そして、比翼袖の生地は布巾の無い、化繊の長襦袢をほどいて、接いでお仕立てしました(袖の内側は化繊胴裏で接ぎました)
結果、ほぼご注文通りの76cm=2尺の裄にすることができました

衿元や身頃は、重ね着をしなくてもいい「着物さくさく」の須賀凌子先生が考案された「ふぁんじゅ」をお召しになられては?とおススメいたしました
後日、須賀先生からお客様に連絡をしていただき、着装についてのサポートと「ふぁんじゅ」に刺繍半衿まで付けていただきました
http://www.kimonosakusaku.com/fanjyu/
以前はシャツタイプオンリーでしたが、最近、ロングバージョンタイプがランナップに加わってシリーズがより充実されました

着物の下は普通、肌襦袢を着て、次に長襦袢を着て整えますが、この「ふぁんじゅ」だと、衿の部分に衿芯を通して着用しますので、半衿付け、ひも、肌襦袢、伊達締めが不要になります
正に「ふあんじゅ」は、「簡単、キレイ、動きやすい」をコンセプトに考案された、時代が求める次世代型襦袢シャツと言えますね

今回のように裄と身丈が長いと、本畳みにした場合にたとう紙には入りません
このような場合は夜具畳みにして、婚礼衣装の打掛や引き振袖を入れるための「衣裳函」という箱を使います

カテゴリー

過去の記事