着物お仕立て&お直し com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
今回は沖縄県のお客様から、色打掛のお仕立てと白無垢・掛下のお直しのご依頼をいただきました
花鳥風月が華やかに描かれた沖縄を代表する 「琉球びんがた」 の図柄は眺めているだけで南国の空気感が伝わってくるようです
因みに黄色地の衣裳は 「チールジー」 と呼ばれ、王家のみが使用できる格の高い色として特別な意味を持っていたそうです
いわば、琉球のロイヤルカラーですね
引き振袖と打掛の大きな違いは、引き振袖は帯を結んで着ますが打掛は帯を結ばずに羽織る衣装です
お仕立ての違いは、打掛は掛衿・衿先布・袖口布・八掛・胴裏が無く、身頃も袖も 「通し裏仕立て」 になります
衿先は、打掛も引き振袖も 「額縁(がくぶち)」 という形に仕立てます
裾吹きの太さは少し太めの1寸8分=7cmにしました
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