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お仕立て・お直し事例 キモノの仕事に携わる職人たちが集まって作ったサイト
「着物お仕立て&お直し.com」でのお仕事の、ほんの一部をご紹介させていただきます

浴衣 男物、男袴、女袴 お仕立て

ちょっと面白い、籠目柄のお話し

2017年08月16日

着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます

ご贔屓にしていただいております、文楽/人形遣いの「吉田勘彌」さんが楽屋でお召しになられる浴衣でございます・・・いつも夏になると浴衣のご注文をいただきます
今年は、一筆書きの星のような形で、上下が反対になった三角形を重ねたものが連続している「籠目文様」です

籠目文様の起源は定かではありませんが、一説には青銅時代にはすでに用いられていたとされています
伊勢神宮にある石灯籠には籠目文が・・・そして、ユダヤ教では神聖な文様とされ、六芒星=ヘキサグラムと呼ばれています
ユダヤ人の国、イスラエルの国旗の中央に配されている、あの文様 (ダビデの星) です
ユダヤ人の言語のヘブライ語と日本語は大変似ている・・・もしくは殆んど同じという言葉が数々あるということもあり、ユダヤ人と日本人の祖先は同じではないかという説もあります

「籠」という漢字は、「竹」と「龍」に分けることができます
籠の中には神秘的な力を持った龍が封印されていて、神秘的な力が宿るという解釈もされ、そのゆえに籠目文様は魔除けのしるしとされました
江戸時代の武将たちは、こうした邪気を払う力にあやかろうと、夏季に着る帷子(かたびら)に、この籠目文様を用いていました

余談ですが、トマトジュースやケチャップで有名な食品会社 「カゴメ」 の社名も、三角形を二つ組み合わせた六芒星の文様をロゴマークにしています

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