着物お仕立て＆お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます

「振袖の袖を切って、訪問着にしてください。」 というご依頼をいただきました
振袖の袖丈をお直しするのは二通りの方法がございます
まず、袖をそのままカット･･･それと、袖をすべて解いて、一から袖を作り直す方法です

直し方の違い･･･それは、身頃と袖を繋いでいる袖付けに柄が有るか？無いか？です
今回のように柄が繋がっている場合は、袖をそのままカットしてお直しいたします

裾から右肩にかけて大きく弧を描いた大胆な構図に四季の花を散りばめた、シンプル且つ、可愛らしい振袖でございます
お直しすることにより、成人式だけのお着物でなく、訪問着として長くお召しになれる一枚になりました

振袖長襦袢も一緒に袖丈直しをいたしました
ところで、長襦袢の袖の躾は何故？お召しになる時に躾を取らないのか？･･･何故？小さく躾をするのか？をご存知でしょうか?
それは、長襦袢の生地は柔らかいので「丸洗い」した時に型崩れしないように躾を取らないのです
また、取らない躾だからこそ、指で引っ掛けないように小さく躾けます
･･･ご存知でしたでしょうか？（笑）