着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
「母の若い頃の着物で仕舞い込んであったもので、使えるものなら私が・・・目立った汚れやカビはありませんが、洗い張りをした方がよければ教えてください」
「身丈も出せるだけ出していただけるといいと思いますが、無理かもしれません・・・小さな穴が空いていますが、目立たないでのそのままでいいかと・・・再生不可かもしれませんが、きれいになるものならと思い、一緒に送らせていただきたいと思っています・・・無理ならあきらめます。」
というご依頼をいただきました
紅絹(もみ)の胴裏が付いておりましたので、多分、戦前か?それ以前のお着物だったかもしれません
このような思い入れのあるお着物を承った時は、ちょっとした使命感にかられてしまいます・・・今回のお仕立ての焦点は、身丈をご注文通りにできるかでございました
身頃が短くて身丈ができない時は、イラストのような大胆なお直しをすることがございます
後ろ身頃の一部とほどいた袖を入れ替えて、身頃を長くいたします
そして、腰上げの中で接いでいますので、外からは接ぎ目はまったく分かりません
そして、全体的な寸法直し+胴裏取替えをいたしました・・・ちょっとしたアイデア的なテクニックですが、何とか、お客様のご要望にお応えできて、ホッといたしました (笑)
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