着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
ふわりと舞う、丸みの豊かな愛らしい花丸文であしらった晴れやかな振袖です
丸文様がもっとも流行したのは江戸時代の頃ですが、丸文様は「円」や「縁」がつながるとされ、たいへん縁起の良い文様とされ、やはり人気が高い文様のひとつです
お手持ちの反物でお仕立てを承りました
丸は、円=縁だけでなく、円=輪=和という意味合いもあります
そもそも、日本の国旗の「日の丸」も「丸」で、聖徳太子の「和をもって尊し(とうとし)となす」を美徳とした日本人ならではの美意識も、そこに深く投影されているのかもしれません
花丸文に因んで一言・・・
丸い形といえば、クリスマスリースや日本のお正月のお飾りにも見られます輪飾り(締め飾り)などは、災いを払
うとされています・・・つまり、魔除けの効果なんですね
また、お正月の鏡餅はその丸い形を満月に見立て、満月の力をもらうという意味合いがあるようです
そのような意味でも丸文様は「和」の装いであるお着物の文様としては、もっともピッタリな意匠ともいえそうです
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