着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
裾はまず、裾綿作りから始まります・・・写真のように大きな紙縒り(こより)を作る感じで、力を入れて螺旋状に撚ります
この時、霧吹きでたっぷりの水を両手に掛けて濡らします・・・濡らす理由は、抵抗を作って撚る力を強くするためです
(手袋をしているのは、抵抗を増すためです・・・最近、思い付きました)
・・・なので、撚った裾綿はふんわりと柔らかそうに見えますが、実際にはかなり固いモノになります
重たい文鎮を置いても、殆んど凹みません
ここからは衿先のお仕立てになります・・・縫込み部分の写真です
引き振袖は婚礼物ですので、昔の打掛や本振袖のお仕立てで縫われていた「額縁(がくぶち)」という形にいたします
何故、額縁という形になったのかという理由は残念ながら分かりませんが、おそらく、少しでも豪華に見せるためという説があります
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結城袷衣/お仕立て 大阪市住吉区 N.K様
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