着物お仕立て&お直しcom、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
今は新型コロナ騒動で大変な時期ですが、早くも来年の成人式の晴れ着のお仕立てのご依頼をいただきました
「来年はどうなるか分からないですが・・・多分、大丈夫だと思いますが、娘のために拵えはしておかなければと思いまして・・・」とのことでした
お母様の振袖を来年の成人式でお嬢様がお召しになられるということで、解き洗いをして一からのお仕立てをさせていただきました
袖の振りに「振り布」がついた豪華な本振袖でございました
振袖のように袖が長いの場合は、手を動かして歩くたびに、振りの内側がチラリと見え隠れします・・・「振り布」はそのような時に柄を見せるという奥ゆかしいものです
今回は袖の振りを普通の着物のように仕上げましたが、ここに綿を入れて「振り布」を袖口や裾の吹きのように表側に出して仕上げる場合もあります
白と黒のコントラストに四季の花をつんだ花車・・・牡丹、藤、菊、梅、橘、紅葉などが豪華に配されています
古典的な文様たちですが、美しく彩られた様子は伝統美の新しさを感じます
このような魅力ある着物を着こなせる二十歳の振袖姿は、一生の宝物と言っても過言ではないかもしれませんね
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訪問着/プレタの特別お直し+丸洗い 東京都 H.K 様