着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
お母様が数十年前にお召しになられた振袖を、お嬢様のサイズにお仕立て替えさせていただきました当店で解き洗いをさせていただきましたが、とても、昔の振袖とは思えないくらいのコンディションの良さでしたので、胴裏も取り替えることなく、そのまま使わせていただきました
緋色(ひいろ)の地色にたくさんの柄を散りばめた様は、一見すると小紋柄と見間違うほどの柄の多さです
吉祥文様と松竹梅、四季の花などを、金箔と胡粉であしらった横段の「松皮菱」でアクセントを付けています
松皮菱の名称は、大きい菱の上下に小さい菱を重ねた形で、三段に重ねられた菱の形が、はがした松の樹皮のように見えることに由来します・・・桃山時代に特に流行した柄です
長襦袢は、有職文様のひとつである「菊立涌(きくたてわく)」です
日本の花で、春が「桜」なら、秋は「菊」・・・「菊」は日本の秋を彩る花です
振袖、長襦袢、帯のそれぞれに、共通して「菊」があります
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