着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
新橋色の斜め格子の大島紬に、金茶色の檜垣(ひがき)・網代(あじろ)文様の帯のコーデです
昨年の秋に、お仕立てのご依頼をいただきましたお客様から、お正月に撮られたお写真をいただきました
とても、有り難いです・・・お客様に感謝です
美術大島として名高い「都喜ヱ門」さんの作品としては、幾何学模様のシンプルな柄行きです
新橋色(しんばしいろ)は、明治の終わり頃から東京の新橋芸者の間で流行した、僅かに緑がかった明るい青色です
以前に、あるお店でお仕立てをされた時の柄取りがお気に召さない、ということで解き洗いをして仕立て替えをいたしました
一からのお仕立てではないので、柄をどのようにするか?には、かなりの制約がありましたが、大島紬の生地は表裏が無く、両面どちらでも使えますので、左右、裏表を入れ替えてみました
檜垣、網代(あじろ)文様の帯です
檜垣とは、檜の樹皮を細く削って、漁具で用いる網代(あじろ)のように編みこんだものです
編みこまれた檜垣の立体感もあり、平面でありながら、意匠に奥行きが感じられます
お引越しの時に新居の玄関に飾ると縁起がいいとされている万年青(おもと)の帯留めです
通常は花が主役ですが、万年青は葉が主役で、葉を盛り上げるために花があるのかも?
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江戸小紋/お仕立て+解き洗い 大阪府 M.S様