着物お仕立て&お直しcom、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
亡き父の形見の生地で、男物アンサンブルのお仕立てのご依頼をいただきました(裏地は新品を使用しました)
古い生地でアンサンブルをお仕立てする場合、ネックになってきますのは「身丈と裄がご注文通りにできるかどうか?」という事が多いです
今回、身丈は問題無かったのですが、支給品の表地の布巾が足りなかったため、袖と肩の両方で足し布を使い、「割り接ぎ」をして部分的に布巾を広くする手法でお仕立ていたしました
割り接ぎは男女問わず、裄を長くする時に用いる使う手法です
通常は「袖の割り接ぎ」のみが多いのですが、それだけでは裄の長さがご注文通りにできなかったため、今回はあまりすることの無い「肩の割り接ぎ」という手法も合わせて、お仕立ていたしました
★お着物の足し布は、共布でなくても色が違っても構わないということで作業をさせていただきました
★袖の割り接ぎについては、下記サイトをご参照ください
https://kimono-oshitate-onaoshi.com/%e7%94%b7%e7%89%a9/50201560/
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