着物お仕立て&お直し com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
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上品な銀色地に、凛々しい姿を現す 「冠鶴」 の意匠です
近代美人画の大家、上村松園を母に持つ、上村松篁(しょうこう) の冠鶴をモチーフにした、引箔 (ひきはく) 地に繊細な技法で織り上げた銘品です
「本銀箔瀞銀 (とろぎん) 錦」 と言います
上村松篁は、鳥の写生には強いこだわりを持っており、「鳥の生活を理解しなければ、鳥は描けない」 と言い、鳥の観察のために世界の各地を歴訪したと言われています
母親とは違った 「花鳥画家」 としての道を歩み、大成しました・・・代表作には冠鶴の他に、「孔雀」 や 「丹頂」 などがあります
今回は、「帯の長さが若干短いので長く仕立て替えてください」 というご依頼でした
まず、古い帯芯を抜き、解き洗いして、裏地を新しい生地に取り替え、写真 (赤い矢印) の所で接ぎ、新しい帯芯を入れてお仕立ていたしました
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