着物お仕立て&お直し.com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます
ホームページ開設時からご贔屓にしていただいておりますお客様から、訪問着お仕立てのご依頼をいただきました
品格と深みのある紫色の中にすっと溶け込むような霞の重なりと、水墨画を思わせるような風景が幽玄に広がっています
水辺の風景に佇む茶屋辻が、繊細な美しいタッチで淑やかに、そして格調高く描かれています
寸法的には身巾が狭く、裄が長いため、いつもの「スリム仕立て」でお仕立てさせていただきました
「スリム仕立て」とは、裾から身八つ口までを狭いままの身巾で縫いまして、身八つ口から肩巾までを一気に広くする仕立て方を言います
身巾を狭いままで維持することにより、胸元と背中のダブりの軽減を図ります
お客様からお茶席でのお写真をいただきました
大学院メンバーで立ち上げた和の伝統文化をお伝えする和伝研究会の企画で「いけ花のうつりかわり」というのがあり、井伊直弼公が大老になる以前の部屋住み時代に16年間を過ごした、滋賀県彦根市にある埋木舎(うもれぎのや)にある澍露軒(じゅろけん)というお茶室を会場にして薄茶席を担当された時のお写真だそうです
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振袖/袖丈直し 大阪市 Y.H 様
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珍しいリバーシブルコート(両面コート)