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お仕立て・お直し事例 キモノの仕事に携わる職人たちが集まって作ったサイト
「着物お仕立て&お直し.com」でのお仕事の、ほんの一部をご紹介させていただきます

訪問着、付下げ お仕立て 紋入れ、紋替え

訪問着/袖の仕立て+紋替え 宮城県 T.T 様

2020年03月16日

着物お仕立て&お直し com、一級和裁技能士の西澤伸弥でございます
いつもご覧下さり、ありがとうございます

キレイな山吹色が一目で晴れやかな気分になれる、可愛らしくもきりりとした印象の古典柄訪問着のご紹介です・・・学位授与式でご着用するにあたり、お直しと紋替えを承りました

流麗にあしらわれた花モチーフに墨描きの葉が大人の愛らしさを香らせる山茶花のデザインです

当初は長くする裄直しと紋消しだったのですが、いざ、解いてみますと柄が途中までしか描かれていませんでした(こんなのは手描きほどよく有ります)

袖付け側の縫い込みだけでは裄を長く出来ないため、すべて解いて袖口側の縫い込みも使うため、袖の仕立て替えになりました

紋加工も当初は 「紋消し」だったのですが、完全に消すことの出来ない染料で紋入れをしたプリントでした・・・紋入れ職人からの問合せで一番多いのが、この 「消すことの出来ない染料」 の問題です
結局、紋をある程度まで消して、先で紋を消すことの出来る染料を使って紋入れしました

手をかけて作られた品であれば、紋入れからお仕立てまで、十分に「手をかけなければ」ならないのは言うまでもないことです

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